【阪神淡路大震災から30年 】「福寿 復興の一滴」の売上を 防災教育への全額寄付を実施

震災の経験を未来へつなぐ取り組み
「福寿 復興の一滴(1本100万円、限定5本)」の売上を
防災教育への全額寄付を実施
神戸酒心館は、阪神・淡路大震災から30年を迎える2025年1月17日に、震災復興の象徴と未来への希望を込めた特別な日本酒「福寿 復興の一滴(英語名:Memories of Tomorrow)」を世界に向けて限定5本発売し、全数完売いたしました。
このたび、その売上金全額を、震災の記憶を未来へつなぎ、防災意識を育むことを目的に、以下の関係機関へ寄付いたしました。
【寄付の概要】
1.対象商品: 福寿 復興の一滴(1本100万円 × 5本分)
2.寄付先:
・ 人と防災未来センター(公益財団法人ひょうご震災記念21世紀研究機構)
・ 兵庫県教育委員会
・ 神戸市教育委員会
3.寄付実施時期: 2025年6月
寄付はすべて完了しており、各機関より感謝状をいただいております。
本取り組みは、震災の教訓と復興の歩みを象徴する日本酒を通じて、防災の大切さを次世代へ伝えることを目指したものです。
神戸酒心館はこれからも、「日本酒文化を通じて社会に貢献する」という企業理念のもと、地域と共に未来へ向けた活動に取り組んでまいります。
感謝状贈呈の様子や、「福寿 復興の一滴」に込めた想いを次の内容をご覧ください。
人と防災未来センター(公益財団法人 ひょうご震災記念21世紀研究機構)様
贈呈日程:2025年7月29日 場所:人と防災未来センター

左:安福武之助 中:河田恵昭様(人と防災未来センター センター長)
右:藤原祥隆様 ((公財)ひょうご震災記念21世紀研究機構 副理事長)

■寄付用途予定 防災絵本の普及・啓発に係る事業(防災100年えほんプロジェクト)に活用。
兵庫県教育委員会 様
贈呈日程:2025年7月30日 場所:神戸酒心館

左:安福武之助 右:藤原俊平様 (兵庫県教育長)

■寄付用途 防災ジュニアリーダー育成校の活動支援に活用
神戸市教育委員会 様
日程:2025年7月30日 場所:神戸市教育委員会(ハーバーランドセンタービル4階)

左:安福武之助 右:福本靖様(神戸市教育長)

■寄付用途予定 神戸市立学校園における防災教育(教材のデジタル化など)に活用。
≪社長・安福武之助からのコメント≫
阪神・淡路大震災から30年という節目に、私たちは「福寿 復興の一滴」を発売いたしました。この特別な日本酒には、震災を乗り越えた酒蔵としての軌跡と、未来への希望を込めています。
1本100万円という高価な商品でありながら、全て完売となったことは、私たちの想いに多くの方が共感してくださった証であり、心より感謝申し上げます。
今回の売上金全額の寄付は、単なる経済的支援ではなく、防災文化を育む未来の防災教育への一歩だと考えています。寄付先である人と防災未来センター様、兵庫県教育委員会様、神戸市教育委員会様におかれましては、今後の防災教育にぜひお役立ていただければ幸いです。
震災の記憶を風化させることなく、これからも人々が安心して暮らせる、魅力と活気に満ちた神戸を目指してまいります。
≪福寿 復興の一滴≫
1.発売背景と商品について
震災から30年を迎え、当社でも震災を経験した社員の数は少なくなり、1995年に生まれていなかった社員も増えました。社会全体でも同じことがいえるだろうと考えたとき、震災の記憶を風化させないためにも30年目をひとつの節目と捉え、今回のお酒を発売するに至りました。本商品の売上の全額を震災学習や防災教育を目的とした活動への寄付に充てることで、阪神・淡路大震災の記憶を風化させることなく、防災力を向上させ、安心して暮らせる神戸を次世代へ継承することを目指します。
「福寿 復興の一滴」は震災直前の1994年12月に上槽された大吟醸酒です。震災当時は多くのお酒が被害を受けましたが、奇跡的に難を逃れた瓶詰のお酒がわずかに残っていました。倒壊を免れた事務所近くの試験室と冷蔵庫が無事だったため、震災後、これらのお酒をそこで大切に保管し、その後、現在の蔵で保管を続けました。
この日本酒は、日本一の酒米と称される兵庫県産の山田錦を全量使用し、長期間低温で熟成させることによって唯一無二の味わいが生まれました。30年という時間が織りなす繊細かつ円熟味のある香味を備え、震災を乗り超えた神戸の歴史と共に歩んだ日本酒の真髄を感じていただける最高級の大吟醸酒です。
パッケージは、私たちは自然災害に決して屈することなく、日本の伝統文化を次の世代に必ずつなぐ、という強い信念や情熱を「赤色」で強く表現しました。
震災から30年の節目を迎えるにあたり、これまでの経験と未来への希望を象徴する酒蔵としての想いを込めた特別な日本酒です。
2.商品概要
商品名 福寿 復興の一滴 (英語名:FUKUJU Memories of Tomorrow)
品目 大吟醸
容量 720ml
アルコール分 17%
商品特長 日本一の酒米と称される兵庫県産の山田錦を高精白に磨き上げ、厳寒期に丹精込めて醸した至高の大吟醸酒。30年を超える長期間の熟成を経たその味わいは深く、時間が織りなす円熟味を増した香味が特長です。
販売数量 5本
発売日 2025年1月17日(世界同時発売) ※日本時間
価格 1,000,000円(税込み)

福寿 復興の一滴を持つ 12代目 安福幸雄(写真左)と13代目 安福武之助(写真右)

福寿 復興の一滴
≪阪神淡路大震災および当蔵について≫
阪神淡路大震災は、1995年1月17日に発生したマグニチュード7.3の地震で、兵庫県を中心に甚大な被害をもたらしました。死者約6,400人、負傷者は4万人以上に上り、多くの建物が倒壊し、ライフラインが寸断されました。神戸酒心館も大きな被害を受け、酒蔵や設備が倒壊し、一時は事業継続が危ぶまれる状況でした。
震災直後の蔵の状況


