阪神・淡路大震災から31年

1995年に発生した阪神・淡路大震災から、31年の時が経とうとしています。
震災により蔵の倒壊など甚大な被害を受けた当社も、皆様からの温かいご支援のおかげで、今日までこの地で酒造りを続けることができております。
心より厚く御礼申し上げます。
1月17日は、多くの犠牲者の方々を追悼する日です。
一方で、震災から30年以上が経過し、当時の状況を知らない世代も増えています。
私たちは、阪神・淡路大震災の記憶を風化させることなく、復興への道のりを伝え続けることで、防災・減災への意識を高めていきたいと考えています。
震災を経験し、復興に尽力した12代目会長・安福幸雄の体験を伝えることで、災害に強いまちづくりへの一助となることを願っています。
その取り組みの一環として、当社の活動は産経新聞社様にもご紹介いただきました。
2025年には、阪神淡路大震災を乗り越えた日本酒「福寿 復興の一滴」の売上金全額を関係機関へ寄付し、「防災100年えほんプロジェクト」「防災ジュニアリーダー育成校の活動支援」「神戸市立学校園における防災教育」などの防災教育への取り組みを支援いたしました。
また当社は、神戸市および日産自動車とともに「災害連携協定」を締結し、災害時に電気自動車を活用して、市民の皆様へ電気や水を供給する体制を整えております。
さらに、神戸市の定める要綱に基づき「災害時帰宅支援ステーション事業者」として登録し、地域への支援活動も行っています。
阪神・淡路大震災の教訓を生かし、共助の精神のもとで防災力を高め、神戸のまちが将来にわたり安心して暮らせる場所であり続けることを、私たちは目指しています。
神戸酒心館の醸造棟である「福寿蔵」の白壁に「光と影のアート」は、これはイタリアの現代美術家であるファブリツィオ・コルネーリ(Fabrizio Corneli)氏の作品があります。
この作品は、2001年に制作されたアートで、阪神大震災からの復興と神戸の繁栄の願い「希望」を手にするという氏の神戸市民への励ましのこまったモチーフです。
氏の想いを絶やすことなく、これまで「光と影のアート」を灯し続けてきました。
私たちは体験を伝えるとともに皆様からいただいた想いがあったからこその復興であることを伝えたいと考えています。
想いにはせながら、神戸酒心館で光と影のアート『神戸のかがやき』をぜひご覧ください。

産経新聞 2026年1月15日夕刊
