神戸酒心館

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「みどりの月間(4.15~5.14)」と日本酒

神戸酒心館SDGsへの取り組み

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5月4日の「みどりの日」を挟んで4月15日から5月14日までは「みどりの月間」として知られています。
「みどりの月間」では、自然に親しみ、その理解と関心を深め、環境保護や緑化などに関する国民の造詣を深めることを目的としています。

神戸酒心館では、「環境負荷をかけずに、おいしい日本酒をつくる」ため、2030年に向けたグリーン・イニシアティブ「Sustainability Journey(サステナビリティへの旅)」を策定しました。
私たちはその中で優先的に取り組むべき重要な分野の一つに「自然共生社会」への取り組みを掲げています。

ところで、兵庫県の県鳥である「コウノトリ」は、野外では絶滅をし、但馬地方が日本最後の繁殖地となってしまった鳥です。
絶滅をしてしまった原因は、田んぼで使われていた強力な農薬に汚染された魚などをコウノトリが食べたことと言われています。
そうるすことで、卵がふ化しなくなったり、また、農薬に含まれる水銀による中毒でコウノトリが死んだことが大きな絶滅の原因でした。
現在、兵庫県では、但馬の空にコウノトリが再び飛び交う姿を目指し、、豊岡の「県立コウノトリの郷公園」が中心になって、飼育している「コウノトリ」を野外に戻そうという野生復帰計画を進めています。

取組の代表的な例の一つが、「コウノトリ育む農法」です。
「コウノトリ育む農法」は、安心安全な農産物と多様な生き物を育て、コウノトリも住める豊かな文化・地域・環境づくりを目指す農法です。
「コウノトリ育む農法」により、「コウノトリ」にとって安心安全な餌を得られる環境を整てています。

神戸酒心館では2017年から「コウノトリ育む農法」で栽培されたお米で醸したお酒を販売し、コウノトリの野生復帰を支援しています。
今年は「コウノトリ育む農法」で無農薬栽培されたお米を使用した純米酒を新たに醸造しました。

農薬を減らしてお米を栽培することは生産量に大きく影響を及ぼし、農家の方の並々ならぬ努力と苦労があることは容易に想像ができます。
コウノトリの野生復帰のためとはいえ、簡単ではないことに取り組む農家の方々の思いを忘れずに、そのお米を大切に使って真摯に酒造りに取り組みたいと考えています。

みどりの月間を通じて「コウノトリ育む農法」のお米で醸したお酒とともにコウノトリの野生復帰や農家の方々の取り組みを知っていただける機会となれば幸いです。
神戸酒心館では、これからも「自然共生社会」の実現に向けた様々な取り組みを行ってまいります。

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