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丹波野菜とぼたんを楽しむ会<終了しました>

この時期、鍋物が恋しくなる季節。体の芯から温まるお鍋と言えばぼたん鍋。
11月15日に狩猟解禁を迎えまさしく今が旬の食材です。
特に丹波篠山のぼたんは起伏の激しい地形と豊富なエサの恩恵を受け脂がのっていて、
身が締まり臭みがあまりないのが特徴です。
当日は篠山福住地区の新鮮な旬の野菜と共にぼたん鍋を存分にお楽しみいただきます。
平成26年11月26日(水)
18:00〜開宴
おひとり様 9、000円(税込)お食事代、お飲み物代込
40名様限定
〜当日の献立〜
先付 彩り丹波野菜サラダ
   猪肉ロースト
前菜 焼き椎茸・蒸し丸十・蒸し大根・蒸しキャベツ・蒸し南京
   酒粕味噌ディップ
焼物 猪バラ肉塩焼き
   焼き太葱、焼きピーマン
箸休 丹波黒豆すくい豆富
主菜 ぼたん鍋
   丹波野菜
食事 ぼたん雑炊
香物 丹波野菜のお漬け物
甘味 柿ようかん
   丹波無農薬茶 
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●神戸酒心館「さかばやし」旬を堪能する会(11月)
11月は解禁まもない猪肉と篠山福住地区の野菜を食す
ボタン鍋で知られるには、それなりのストーリーがある
 寒くなってくると恋しくなるのが鍋物です。丹波篠山では11月になると、ボタン鍋の看板や幟りがあがり始めます。ご存知の通り猪は猟で獲るもの。狩猟の解禁となるのが11月15日なので、どうしても11月下旬にならないと猪肉が揃わないようです。篠山と聞くと、即ボタン鍋をイメージする人がいますが、それもそのはず、この地は天城山(静岡)、郡上(岐阜)と並び日本の三大猪の産地と呼ばれているからです。そもそもボタン鍋が世に出たのは、明治期のこと。篠山に駐屯していた陸軍歩兵第70連隊が射撃訓練で猪を撃ち、仕留めた猪の肉を味噌汁に入れたのが始まり。猪肉自体は縄文時代から食べていたようですが、江戸時代には獣肉禁忌があり、空白の時期を経てボタン鍋が世に出たといえます。この陸軍で猪肉を味噌汁に入れたとの話が町に伝わったのでしょう、この噂を聞きつけた料理屋が将校用にと、本格的な鍋物にして売り出しました。それがボタン鍋であり、出した店が多分、今も残る料理旅館の「近又」ではないかといわれています。
 ところでなぜ丹波の猪肉が美味しいかといえば、起伏にとんだ地形とエサの豊富さに原因があるようです。丹波には一級品と称される栗、黒大豆、山の芋、松茸があり、猪はその山の幸をたんと食べて育ち、険しい山をかけて十分に運動をしています。つまりグルメでかつスポーツマンというわけで、たっぷり食べた木の実などが血となり、肉となっていくわけです。但し、どんなものでも旨いかといえば、そうではなく、散弾銃の弾の入り方が悪ければ、もがき苦しみ、全身に血が回ってしまうために肉が臭くなるといわれています。いくらいい肉とて要は処理の仕方次第。やはり猪肉のことに長けた人が狩って処理しなくては美味しい猪肉にありつけません。
 篠山に福住という地区があります。町の中心部から東にあり、江戸時代の宿場町と農村集落が併存する全国でも珍しい場所です。2013年秋、この町に「一本杉販売所」なる農産物直売所がお目見得しました。ここは福住地区15人の農業者が会員で、彼らが作った黒枝豆や米、栗、野菜を直売しています。今回の「旬を堪能する会」では篠山の特殊なルートを辿ってこの「一本杉販売所」とコラボし、解禁まもない猪肉と福住地区の野菜を味わう会を企画することになりました。勿論、猪肉ですからボタン鍋がメインディッシュ。福住の方々の伝手を使い、新鮮でかつ処理に優れた丹波篠山の猪肉が「さかばやし」にやって来る予定です。そして脇役には福住で収穫された新鮮野菜を。篠山は夏が蒸し暑く、冬は底冷えするという地。昼夜の温度差も大きく、それが農作物にいい影響を与えるそうです。篠山のお百姓さんと猟師さんが‟美味”という素材を11月26日(水)18:00に集めて食事会を催しますので、乞うご期待ください。
  文 曽我和弘
<プロフィール>
曽我和弘(フードジャーナリスト兼編集者)
 雑誌「あまから手帖」に籍を置いたのをきっかけで食に関する執筆を数多く手がける。独立後は、雑誌・書籍などの編集を行う傍ら、幅広い食の知識を用いて飲食店をもプロデュースし、多くの人気店を世に出してきた。著作には「関西風味の本」「瀬田亭の魔法のソース」「おはよう朝日ですの本」「新婚さんいらっしゃい、雑誌になってもいらっしゃ〜い」「カレーライス3/5」などがある。

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